取り残された少年の不安を描きながら人生そのものを暗示した傑作。友禅染めと蝋纈染めの技法を駆使した染色画で絵本化しました。
1892年東京に生まれる。東京帝国大学英文科卒。東大在学中、久米正雄等と第3次、第4次『新思潮』を創刊して文学活動を始め、夏目漱石の門下に入った。『鼻』『芋粥』によって新進作家として認められ、新理知派の代表的作家として多数の作品を発表。晩年は芸術上、人生上のゆきづまりから極度の神経衰弱におちいり、1927年7月、睡眠薬を飲んで自殺した。作品は『芥川龍之介全集』(全8巻)に網羅される。
1950年東京に生まれる。東京学芸大学美術科を中退し、ロンドンのチェルシー美術大学に入学。油絵と染色デザインを学ぶ。1975年卒業。現在は、書籍の装画、挿し絵を中心に活躍。主な作品に『トロッコ』『なりひびけコーチル』『石うすの歌』などがある。